1.大学と専門学校における出題範囲の違い
『大学の場合』
大学入試における数学は、主に数学Ⅰ・A、Ⅱ・Bが試験科目となります。また、難易度はセンター試験レベルから各大学独自のレベルまで様々です。
専門学校とは違い、他の受験生との優劣を判断する要素として課されるため、基本的な公式はもちろん、その中でも難しいとされる関数やベクトル、数列、微分・積分まで幅広く出題されます。さらに、複数の単元の知識を使って解く応用問題なども対策する必要があります。
『専門学校の場合』
看護専門学校における数学では、主に数学Ⅰ・Aが試験科目となります。レベルは大学の入試問題に比べて基本的な問題が多く出題される傾向にあります。
専門学校の入試で問われる能力は、医療従事者として臨床現場で業務を行う上で最低限求められる臨機応変かつ的確な判断力と正確かつ迅速な対応能力です。
よって、出題される問題は、教科書や参考書における基本問題や演習問題がメインとなります。
2.どのような対策をすればいいの?
『大学の場合』
大学入試では応用問題まで出題されることから、1つの単元に時間を掛けてじっくり勉強を進めていく方が多いかと思います。しかし、初めにやることは皆さん同じです。まずは、Ⅰ・A、Ⅱ・Bの基本的な知識・公式を全体的に頭に入れることから始めましょう。センター試験を受験する上でも、何より基本問題を確実に取れることが土台となります。
応用問題に関しては、「チャート式」など1つの単元に関して、様々な種類の問題が載っている問題集を1冊完璧にすることが大切です。
そして、「問題」を覚えるのではなく、初見の問題に対応できるように、点ではなく線になる学習を心がけていきましょう。
『専門学校の場合』
まずは、単元毎の公式を確実に覚え、それを直接使えば解けるレベルの問題をこなしましょう。基本的な問題が出る分、1つのミスが差を生みます。
計算ミスをせず正確に解ける実力をつけるため、とにかく反復練習が重要となります。
また、基本的な問題が多いことから、数学Ⅰ・Aの範囲の体系的なイメージを常に頭の中に持つように心がけましょう。単元=公式で覚えていれば、短時間で迷わずに正解まで辿り着くことが出来ます。