▶︎入試面接はなぜ行われるのか
▶︎これが面接試験の採点方法!
▶︎個人面接の場合の注意点
▶︎集団面接の場合の注意点
質問する人の方を向いて聞く
個人面接の場合、面接官は2人以上のことが多く、どちらを向いてどのように受け答えすればよいか迷う人が多くいます。
それに対しては、質問する人と一対一でコミュニケーションするのが基本であるので、質問をしていない他の面接官のことは気にしなくて大丈夫です。
聞くときも質問をする面接官の方を向いて聞き、答える時もその人に向かって答えるようにしましょう。
この時、からだ全体をその人に向ける必要はありませんが、顔だけその人に向けて受け答えをするよう心がけましょう。
顔を正面に向けてたままで、目だけその面接官の方に向けるのは絶対にしないように気をつけましょう。
もし、相手の目を見ると緊張してしまう人は、相手の額やのど元を見るようにしましょう。
「聞いています」という意思表示をする
面接官が質問をしている時、聞き手である受験生が何の反応も示さないというのは、面接官にとってはとてもやりにくいものです。
「本当にこの受験生は自分の質問を正しく聞いているのだろうか」と感じてしまうこともあります。
コミュニケーションは相互で行うキャッチボールのように、適切な意思疎通のための基本的行動であるのです。
よって、面接官の質問を聞く時は「聞いています」という意思表示をしましょう。最も簡単なのは、適当な間隔で相づちを打ちながら聞くとこです。
相づちとは、相手の話の節々で軽くうなずくことです。日本語におけるコミュニケーションでは、相づちを打つことが「あなたの話を聞いていますよ」という合図であると見なされ、意思表示の方法としては効果的な働きをします。
答えは、とりあえず「はい」で始める
質問されたあと、答え始めをどうしようかと悩む人も多くいます。
インタビューなどでは、質問を受けた側がどんな質問に対しても、「そうですねぇ・・・」と始めることが多いですが、面接試験で「そうですぇ・・・」と言うのはよくありません。
そのかわりととして、答えの最初を「はい」と切り出しましょう。
聞いた方もごく自然に聞こえます。この「はい」はYESの意味ではなく「あなたの質問を理解しました」または「今から私が発言します」という合図くらいの意味を持ちます。
ただしYESやNOで答えが求められる質問の場合は、「はい」では少しヘンな場合もあるので気をつけましょう。
[例]
面接官
;「あなたの趣味は何ですか。」
受験生
;「はい、スポーツ全般です。」
面接官
;「特にどんなスポーツが好きですか。」
受験生
;「はい、バレーボールが好きです。」
面接官
;「あなた自身もバレーボールをしますか」
受験生
;「はい、・・・いいえ、観戦だけです。」
最後の受験生の答えは、別に間違いではないですが、やはり不自然さが残ってしまいます。
これは質問だけがYESやNOで答えが求められている時は。やはり最初の「はい」はないほうが良いですね。
答えに窮した時の救済法
質問の内容によっては、答えに窮する場合もあると思います。
それがあなた自身の知識不足による時もあるだろうし、そうでない場合もあります。
例えば、面接官の中には、質問の内容によってあえてあなたを窮地に追い込み、そのパニック状態の中でも冷静さを失わないで対処できるか、あるいは自分との意見と異なる場合にも感情的にならないで対応できるかなど、あなたがどのような反応を見せるのかを試す人もいたりましす。
いつもあなたの知識不足のせいだとは限らないのです。
では、答えに窮した時にはどう切り抜ければ良いのでしょうか。その方法も覚えておきましょう。
「え、知らない!」「わ、どうしよう!」と思うとますます焦り、頭の中が真っ白になったり、言葉が出てこなくなったりすることは十分に考えられます。
そんな時に絶対にやってはいけないのは、何も答えずに黙り込んでしまうことです。
面接試験では必ずこういう人がいますが、最悪な対応となってしまいます。
ではどうするか。知らない時には素直に「わかりません」と答えましょう。わからないものはしかたがないのだから、知ったかぶりをせず素直に伝えましょう。
なお、「わかりません」という答え方自体は、基本的には減点となりません。
ただし、それらがあまりに多かったり、誰も知っているレベルの基本的な用語や知識を知らない場合には、知識不足として減点されることはあります。
ということで、「よくわかりません。これから勉強します」と伝えても良いのですが、できればもう一歩踏み込んで、たとえ考えがまとまっていなくても、
「自信はありませんが・・・だと思います」
「よくわかりませんが・・だと思います」
などのように、最大限知っていること、そのとき直感的に頭に浮かんだことを回答できると尚良いです。ただし、完全な当てずっぽうはダメです。
このように、面接官は答えの内容だけではなく、あなたの考え方(対応の仕方)もしっかりと見ているのです。